診療報酬について、新たに以下の項目が追加・変更になります。

①　地域包括診療加算（医師が認めた対象患者様のみ）２０２４/８/１～

・再診時　２１点の加算

高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全、慢性腎臓病、認知症のうち２つ以上（複数）の病気をもつ高齢者に対し

「かかりつけ医」としての診療を行うための加算

具体的には

１．他の医療機関で処方されたお薬の内容や服薬状況の確認、急にお薬が必要な時に２４時間対応の薬局をご紹介します

２．予防接種や健康診断の結果に関するご相談を承り、必要に応じて専門の医療機関をご紹介します

３．介護保険の申請や利用に関するご相談を常時お受けします

４．急な発熱や体調不良に対応し、診療時間外であっても患者さん・ご家族からの電話やメールによる問い合わせに対応します。

５．必要時に提携の在宅専門クリニックが訪問診療・往診を行います

②　外来データ提出加算（高血圧、脂質異常症、糖尿病を主病名とする患者さん）２０２４/１０/１～

・再診時　５０点の加算

高血圧、糖尿病、脂質異常症の三大生活習慣病の患者さんが実際にどのような合併症を有し、どのような薬物治療を受けて、どの程度目標値まで管理できているか、などの診療実態を電子カルテの情報を元にデータとしてまとめ、厚生省へ提出することで加算がつきます。厚労省は今後の生活習慣病診療の質向上、医療費削減を目的に解析の基礎となるデータベースを求めており、当院は積極的にこのデータベース作成へ協力して参ります。

尚、診療に関するデータは提出しますが、個人を特定する情報は一切取り扱いませんのでご安心ください。

③　医療DX推進体制整備加算２０２４/１０/１～

・初診時　１１点（現行の8点から３点分が増額）

④　抗菌薬適正使用体制加算　2024/9/1~

・初診、再診に関わらず　5点（月１回算定）

世界保健機構（WHO)が提案したAWaRe分類によって「Access抗菌薬」として分類された抗菌薬を使用することで、抗菌薬への耐性菌を減らすことができます。抗菌薬への耐性菌が増えればそれだけ、通常の抗菌薬では効かなくなりますので、治療が難しくなったり重症化するリスクが高まります。そこで、当院では使用する抗菌薬の使用状況を適時モニタリングし、耐性化の懸念が少ないAccess抗菌薬の使用をできるだけ選択し、耐性菌を減らす試みを行っており、それに対する加算となります。

上記へ変更となります。

ご了承のほど何卒よろしくお願い申し上げます。